「次郎」じろう


果実特性:
静岡県原産の晩生の完全甘ガキで、果実の大きさは大きく、商品生産では一般に平均250〜280g程度に栽培します。果形は扁円で、横断面は方形です。4条の浅くて広い側溝があります。果頂部はややへこんでいます。温度条件が適当な場所で栽培すると果皮はかなり赤くなりますが、完熟すると、収穫後に果頂部がいたみやすいので一般に早めに収穫します。収穫後に追熟することにより、果汁も多くなり、食味が良くなります。果形は「富有」よりやや乱れやすく、汚損果も「富有」より少し発生しやすい品種です。
甘味は「富有」よりやや高く、糖度は16〜17%程度です。果汁の量は「富有」より少なく、中程度の品種です。肉質はやや硬く緻密です。種子は発育の中・後期に退化する傾向があり、果実にはしいな状の種子がよく見られます。果肉の褐斑は「富有」より少ない品種です。完全甘ガキなので自然脱渋には夏秋季の温度の高いことが必要ですが、「富有」と同様、完全甘ガキの中では自然脱渋しやすい品種です。
へたすき性(果底部から裂果する性質)はありませんが、果頂裂果しやすい品種です。しかし、種なしの果実では、果頂裂果はほとんど発生しません。単為結果力(種なしで結実する性質)がかなり強いため、一般に、受粉樹を植えず、摘蕾をして単為結果力を高め、種なしの果実を生産します。日持ち性は良好ですが、「富有」よりやや劣ります。
樹勢は強く、樹姿は直立性と開帳性の中間です。隔年結果しやすく、多く成らせた翌年は花の数が少なくなりやすいですが、そのような年でも遅れ花が着きやすく、これを用いることにより毎年、果実を生産できます。

果実:

画像提供:果樹研究所


画像提供:果樹研究所


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